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学会レポートCongress Report

ASH2017 Late Breaking Abstracts Session ASH2017の中で最もエキサイティングかつ世界的な注目を集める最新の話題について紹介されるLate Breaking Abstracts Session。腫瘍関連疾患および非腫瘍関連疾患あわせて75演題以上のノミネート演題から6演題が選ばれた。ここでは、そのなかでも特に注目された4演題について紹介する。

LBA #4 移植不適応のNDMMに対するDaratumumab+VMP(D-VMP)療法はVMP療法よりも有効 ―無作為化第Ⅲ相試験(ALCYONE)より― Phase 3 Randomized Study of Daratumumab Plus Bortezomib, Melphalan, and Prednisone (D-VMP) Versus Bortezomib, Melphalan, and Prednisone (VMP) in Newly Diagnosed Multiple Myeloma (NDMM) Patients (Pts) Ineligible for Transplant (ALCYONE)

Maria-Victoria Mateos(University Hospital of Salamanca/IBSAL, Salamanca, Spain)

抗CD38抗体であるDaratumumabは、治療歴のある多発性骨髄腫(MM)に対して有効であることがすでに知られている。サラマンカ大学病院のMaria-Victoria Mateos氏は、移植不適応の新規MM(NDMM)患者に対してボルテゾミブ、メルファラン、プレドニゾロン併用(VMP)にDaratumumabを加えた4剤併用D-VMP療法の有効性を示し、新たな標準治療になる可能性を発表した。