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血液学の最新論文(2026年7月〜9月分) すべて見る

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学会レポートCongress Report
再発・難治性節外性NK/T細胞リンパ腫に対するアテゾリズマブはCR例で長期奏効を示すEHA2026レポート⑨ 日本からの演題再発・難治性節外性NK/T細胞リンパ腫に対するアテゾリズマブはCR例で長期奏効を示す蒔田真一(国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科)2026.10.22再発・難治性の節外性NK/T細胞リンパ腫(ENKTL)に対する抗PD-L1抗体アテゾリズマブ単剤療法は、奏効率(ORR)53.8%、CR率30.8%を示し、CRを達成した全例で長期にわたり奏効が持続したことが、多施設共同第Ⅱ相NCCH1903/ATTACK試験の最終解析で示された。奏効持続期間(DoR)中央値は26.5カ月で、長期追跡において新たな安全性シグナルは認められなかった。
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悪性リンパ腫治療に伴う骨密度低下に対し、デノスマブはアレンドロン酸を上回る抑制効果EHA2026レポート⑧ 日本からの演題悪性リンパ腫治療に伴う骨密度低下に対し、デノスマブはアレンドロン酸を上回る抑制効果菊地尚平(富山大学附属病院 血液内科)2026.10.22リンパ腫治療に伴う高用量ステロイド薬の反復投与は骨密度低下や骨折リスクの増加につながる。菊地氏らは、新たに悪性リンパ腫と診断され、ステロイド薬を含む化学療法を受ける高齢患者を対象に、北陸造血器腫瘍研究会による前向き多施設共同無作為化非盲検第III相DENOSULY試験を実施した。その結果、抗RANKL抗体デノスマブは、ビスホスホネート製剤アレンドロン酸に比べて、腰椎および大腿骨頸部の骨密度低下を抑制し、骨吸収マーカーをより強く低下させることが示された。
この論文に注目!Focus On
2026年10月の注目論文(Vol. 2)2026年10月の注目論文(Vol. 2)加藤元博(東京大学大学院 医学系研究科 小児医学講座 小児科学分野 教授)2026.10.22血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2026年10月分(Vol. 2)は、加藤元博氏が担当します。
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小児高リスクB-ALLにおいて、高強度化学療法2コースのブリナツモマブへの置換は毒性を軽減しEFSを改善EHA2026レポート⑦ 注目演題小児高リスクB-ALLにおいて、高強度化学療法2コースのブリナツモマブへの置換は毒性を軽減しEFSを改善Martin Schrappe(University Medical Center Schleswig-Holstein, Campus Kiel, Pediatric Hematology and Oncology, ALL-BFM Study Group, Kiel, Germany)2026.10.15新規診断の小児高リスクB細胞性急性リンパ芽球性白血病(B-ALL)に対し、高強度化学療法2コースを、CD19/CD3二重特異性抗体ブリナツモマブ2サイクルに置き換えることで、毒性が軽減し、無イベント生存期間(EFS)が有意に改善することが、第Ⅲ相AIEOP-BFM ALL 2017試験の中間解析で示された。
血液学の最新論文New Reports On Hematology
2026年7月〜9月分を掲載しました2026年7月〜9月分を掲載しました2026.10.15
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高リスクの未治療DLBCL/HGBLに対するTafa-Len-R-CHOP療法はPFSを有意に改善EHA2026レポート⑥ 注目演題高リスクの未治療DLBCL/HGBLに対するTafa-Len-R-CHOP療法はPFSを有意に改善Georg Lenz(University Hospital Münster, Department of Medicine A for Hematology, Oncology and Pneumology, Münster, Germany)2026.10.08びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対する初回治療では、R-CHOP療法が長く標準治療として位置付けられてきた。しかし、とりわけ高リスク患者では依然として治療成績は十分でなく、R-CHOP療法によって治癒に至らない患者が約40%存在するとされる。こうした高リスクのDLBCLおよび高悪性度B細胞リンパ腫(HGBL)に対し、タファシタマブとレナリドミドをR-CHOP療法に上乗せすることで、PFSが有意に改善することが、国際共同第Ⅲ相frontMIND試験で示された。
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HLA適合非血縁ドナーHCTのGVHD予防では、ATLG群でPTCy群よりOSが良好な傾向EHA2026レポート⑤ Late-breaking SessionHLA適合非血縁ドナーHCTのGVHD予防では、ATLG群でPTCy群よりOSが良好な傾向Johannes Schetelig(University Hospital TU Dresden, Dresden, Germany)2026.10.08HLA適合非血縁ドナー造血細胞移植(HCT)におけるGVHD予防として、移植後シクロホスファミド(PTCy)の抗Tリンパ球グロブリン(ATLG)に対するOSの非劣性は示されず、探索的解析ではATLG群でOSが良好な傾向が認められた。また、PTCy群ではATLG群より非再発死亡(NRM)および感染症による死亡が多いことが、大規模ランダム化比較試験で示された。
この論文に注目!Focus On
2026年10月の注目論文(Vol. 1)2026年10月の注目論文(Vol. 1)坂田(柳元)麻実子(筑波大学 医学医療系 血液内科 教授)2026.10.08血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2026年10月分(Vol. 1)は、坂田(柳元)麻実子氏が担当します。
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高リスクくすぶり型多発性骨髄腫への早期介入で、テクリスタマブはRd療法を上回る深い奏効とPFS改善を示すEHA2026レポート④ Late-breaking Session高リスクくすぶり型多発性骨髄腫への早期介入で、テクリスタマブはRd療法を上回る深い奏効とPFS改善を示すOmar Nadeem(Dana-Farber Cancer Institute, Boston, USA)2026.10.01くすぶり型多発性骨髄腫(SMM)は、症候性多発性骨髄腫(MM)に先行する無症候性の前駆病態である。その中でも高リスクSMM(HR-SMM)は、診断後2年以内に約50%が症候性MMへ進行するとされる。従来、SMMでは無治療経過観察が標準治療とされてきたが、近年はレナリドミド+デキサメタゾン(Rd)や抗CD38抗体ダラツムマブなどによる早期介入が検討されている。
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再発・難治性多発性骨髄腫で、Kd療法へのmezigdomide追加によりPFSが有意に改善EHA2026レポート③ Late-breaking Session再発・難治性多発性骨髄腫で、Kd療法へのmezigdomide追加によりPFSが有意に改善Meletios A. Dimopoulos(Department of Clinical Therapeutics, School of Medicine, National and Kapodistrian University of Athens, Athens, Greece)2026.10.01抗CD38モノクローナル抗体およびレナリドミドの投与歴を有する再発・難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対するmezigdomide+カルフィルゾミブ+デキサメタゾン併用療法(MeziKd療法)は、管理可能な安全性プロファイルのもと、カルフィルゾミブ+デキサメタゾン併用療法(Kd療法)と比較して無増悪生存期間(PFS)を有意に改善することが、第Ⅲ相SUCCESSOR-2試験で示された。
血液学の最新論文New Reports On Hematology
2026年6月後半〜9月前半分を掲載しました2026年6月後半〜9月前半分を掲載しました2026.10.01
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第88回日本血液学会学術集会のみどころ 血液学の最先端に触れ、現地ならではの出会いと議論を第88回日本血液学会学術集会のみどころ 血液学の最先端に触れ、現地ならではの出会いと議論を2026.09.24第88回日本血液学会学術集会が、2026年10月9~11日の3日間、国立京都国際会館(京都市)で開催される。白血病幹細胞研究の第一人者から睡眠研究の世界的権威まで、国内外の著名な演者を迎え、最先端の研究成果に加えて、患者のQOLや患者参画を考える多彩なプログラムが展開される。会長を務める京都大学大学院医学研究科腫瘍生物学講座の小川誠司氏は、学術集会の大きな意義として「人と人との交流」を挙げ、「学会場に足を運び、先輩、後輩、友人らとの旧交を温めつつ、新たな出会いから生まれる議論を楽しんでほしい」と話す。小川氏に、学術集会のみどころをうかがった。
気鋭の群像Young Japanese Hematologist
基礎と臨床の架け橋に立ち、難治性がんの新たな治療開発を目指す ミトコンドリア、アポトーシス、フェロトーシスから細胞死制御の全体像へ(後編)基礎と臨床の架け橋に立ち、難治性がんの新たな治療開発を目指す ミトコンドリア、アポトーシス、フェロトーシスから細胞死制御の全体像へ(後編)石澤丈(MDアンダーソンがんセンター 白血病科 Associate Professor/Clinical Faculty)2026.09.242017年、私はMDアンダーソンがんセンター白血病科のResearch Faculty Instructorとなりました。2018年にはResearch FacultyのAssistant Professorとなり、ポスドクや実験助手を含む小さなチームを率いて、白血病・リンパ腫に対する新規治療標的の探索と創薬分野のトランスレーショナル研究に取り組むようになりました。
新薬情報New Drug
2026年9月分を掲載しました2026年9月分を掲載しました2026.09.24
気鋭の群像Young Japanese Hematologist
基礎と臨床の架け橋に立ち、難治性がんの新たな治療開発を目指す ミトコンドリア、アポトーシス、フェロトーシスから細胞死制御の全体像へ(前編)基礎と臨床の架け橋に立ち、難治性がんの新たな治療開発を目指す ミトコンドリア、アポトーシス、フェロトーシスから細胞死制御の全体像へ(前編)石澤丈(MDアンダーソンがんセンター 白血病科 Associate Professor/Clinical Faculty)2026.09.17慶應義塾大学医学部を卒業後、血液内科医として臨床を経験し、大学院ではがんの基礎研究を学んだ石澤丈氏。2013年に米国・MDアンダーソンがんセンターへ渡り、白血病を対象とするトランスレーショナル研究に本格的に取り組んできた。現在は同センター白血病科のAssociate Professor(Clinical Faculty)として、研究室を率いる一方、白血病診療の現場にも立つ。研究の軸にあるのは、治療抵抗性を示す白血病細胞の細胞死をいかに制御し、新たな治療につなげるかという問いである。アポトーシス、ミトコンドリア、フェロトーシスの研究を重ね、現在は細胞死制御機構の全体像を捉え直すとともに、その知見を固形腫瘍へも広げようとしている。基礎と臨床、そして患者をつなぐ「架け橋」としての研究を、石澤氏はいまも静かに追究している。