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特集自己免疫性血液疾患(2)自己免疫性溶血性貧血の病態・診断・治療 改訂参照ガイドを踏まえて診療の要点を整理植田康敬(大阪大学大学院 医学系研究科 血液・腫瘍内科学)2026.07.09自己免疫性溶血性貧血(AIHA)は、赤血球膜抗原に対する自己抗体が産生されることで赤血球が破壊され、赤血球寿命の短縮を来す疾患群である。自己抗体の性状や補体の関与の程度によって病態は異なり、正確な診断と病型の見極めが治療選択に直結する。近年は、溶血に伴う血栓症リスクやQOLへの影響に加え、寒冷凝集素症(CAD)/寒冷凝集素症候群(CAS)の再整理や新規治療薬の位置づけなど、診療上の論点も更新されている。こうした動向を受けて診療の参照ガイドも2026年に令和7年度版として改訂され、令和4年度改訂版以降の知見を踏まえた記載の整理が行われた。本稿では、温式AIHAと寒冷凝集素症CADを中心に、病態、診断、治療の要点を概説する。
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特集自己免疫性血液疾患(1)免疫性血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)の最新診療 改訂された診療ガイドに基づき迅速鑑別と治療開始を松本雅則(奈良県立医科大学 血液内科学講座)2026.07.02血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)は、全身の微小血管に血小板血栓が形成される致死的疾患である。未治療では90%以上が死亡するが、1991年にカナダのグループが新鮮凍結血漿(FFP)を用いた血漿交換療法の有効性を多施設共同ランダム化比較試験で証明し生存率は80%以上に改善した。さらに、2022年にカプラシズマブが使用可能となり、リアルワールドデータでも死亡率のさらなる低下が示されつつある。本稿では、2026年改訂の『血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)診療ガイド2026』を踏まえ、臨床現場で押さえるべき診断と治療のポイントを概説する。
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特集最新の自己免疫性血液疾患診療 診療指針の改訂と治療選択肢の広がりを踏まえて責任編集:張替秀郎(東北大学 理事/副学長)2026.07.02自己免疫性血液疾患は、自己抗体や免疫細胞、補体などが血球や凝固因子に作用し、血小板減少、溶血性貧血、血栓症、出血傾向など多様な病態を来す疾患群である。近年は病態理解の進展を背景に、診療ガイド/参照ガイドの改訂や新規薬剤の登場により、診断・治療の考え方も変化している。ここでは、TTP、AIHA、ITP、AHAの4疾患を取り上げ、診断・治療の整理と治療戦略の変化について、それぞれの領域の専門家に解説いただいた。
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第23回日本臨床腫瘍学会学術集会 レポート④シンポジウム11「我が国における次世代がん新薬開発実践に向けての応用実装化と可能性」がん新薬の早期開発を日本につなぐ―ドラッグロスを防ぐための課題と取り組み2026.07.02がん新薬の早期開発では、新興バイオ医薬品企業が開発の中心的な役割を担うようになった一方、日本では臨床試験が実施されないまま開発が進み、ドラッグロスにつながる問題が顕在化している。また、フェーズ1試験の対象が標準治療終了後の患者だけでなく、1次・2次治療の患者へと拡大するケースも増えており、それに対応した早期スクリーニング体制の整備も求められている。シンポジウム11「我が国における次世代がん新薬開発実践に向けての応用実装化と可能性」では、早期開発に携わる4人の演者が、アカデミア、医薬品開発業務受託機関、製薬企業などの立場から、現在の課題と今後の方向性を解説した。
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2026年3月後半〜6月前半分を掲載しました2026.07.02
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第23回日本臨床腫瘍学会学術集会 レポート③シンポジウム7「造血器腫瘍ゲノムと治療の新展開」ゲノム情報によって進化する造血器腫瘍の診断と治療2026.06.25造血器腫瘍では、遺伝子異常や分子病態に基づく疾患理解が進み、治療選択、治療抵抗性の評価、微小残存病変モニタリング、さらには診断そのものにもゲノム情報を活用する時代を迎えている。シンポジウム7「造血器腫瘍ゲノムと治療の新展開」では、急性骨髄性白血病に対する分子標的薬併用療法、慢性期慢性骨髄性白血病の治療抵抗性に関わる体細胞変異と新規薬剤、悪性リンパ腫におけるリキッドバイオプシーの臨床応用が取り上げられた。本稿では、臨床への展開が期待される3演題を紹介する。
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2026年6月の注目論文伊豆津宏二(国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科 科長)2026.06.25血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2026年6月分は、伊豆津宏二氏が担当します。
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2026年6月〜11月開催分を掲載しました2026.06.25
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第23回日本臨床腫瘍学会学術集会 レポート②委員会企画1「がん情報、誰にどう届ける? ~多職種・多施設・多団体をつなぐコミュニケーション~」正確ながん情報を患者・市民に届けるには SNS・動画・学会サイトの役割を考える2026.06.18委員会企画1の第2部「がん情報、誰にどう届ける? ~多職種・多施設・多団体をつなぐコミュニケーション~」では、学会・医療者として患者・一般市民に向けて、ウェブサイト、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、動画配信などをどのように活用し、正確ながん情報を届けていくかが議論された。学会、医師個人、非営利法人として情報発信に取り組む4人が登壇し、それぞれの活動を通じて得られた知見と、今後の課題を共有した。
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2026年3月〜5月分を掲載しました2026.06.18
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2026年6月分を掲載しました2026.06.18
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第23回日本臨床腫瘍学会学術集会 レポート①Presidential Session 1「血液」悪性リンパ腫とCMLの治療戦略を変える4つの第Ⅲ相試験2026.06.11Presidential Session 1「血液」では、国内外の4人の演者が、大細胞型B細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、慢性期慢性骨髄性白血病を対象とした第Ⅲ相試験の結果を紹介した。二重特異性抗体、抗体薬物複合体、ブルトン型チロシンキナーゼ阻害薬、STAMP阻害薬などを用いた治療は、従来の治療体系に新たな選択肢を加えるものとして注目される。セッションでは、化学療法を用いない固定期間の外来治療、高リスク患者への治療強化、長期治療における忍容性やQOLなど、今後の臨床に関わる重要な論点が示された。
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120人超の入院患者をチームで支える 「日赤に行けば何とかなる」に応え続ける(後編)広島赤十字・原爆病院(広島県広島市)2026.06.04血液疾患は多岐にわたり、診療においては一人ひとりの状況の変化に対応する必要があるため、多職種が一体となったチーム医療が求められる。血液内科部長の片山雄太氏は「中でも検査部、輸血部の果たす役割は大きく、頼りにしている」と話す。
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2026年2月後半〜5月前半分を掲載しました2026.06.04
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JSTCT2026レポート③ チーム医療1「行動経済学を応用した患者・家族とのコミュニケーション法」「患者は常に合理的に判断するとは限らない」を前提に 行動経済学を患者・家族とのコミュニケーションに生かす2026.05.28チーム医療1「行動経済学を応用した患者・家族とのコミュニケーション法」は、今学会のテーマである「ひとりでも多くの患者さんに完治を」の実現に向け、患者・家族とのコミュニケーション技法を学ぶ機会にしたいという、会長・福田隆浩氏の考えを反映した企画の一つである。診療現場では、十分に説明したつもりでも「うまく伝わらない」「行動につながらない」と感じる場面が少なくない。本セッションでは、こうしたもどかしさを行動経済学の知見から捉え直し、提示された3つのシナリオについて、会場参加者による投票も交えながら討議が行われた。