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学会レポートCongress Report

ASH2025注目テーマ⑨ 日本からの演題「#28」

患者由来iPS細胞と全ゲノムシーケンスにより、
PNHの造血障害に関わる遺伝子異常を同定 Elucidating gene alterations driving hematopoietic dysfunction in PNH via patient-derived ips cell modeling and whole-genome sequencing (#28)

廖紀元(東京大学 医科学研究所)

発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)は、phosphatidylinositol glycan class A(PIGA)遺伝子など、グリコシルホスファチジルイノシトール(glycosyl phosphatidylinositol:GPI)合成に関わる遺伝子に変異を有する造血幹細胞(HSCs)のクローン性の拡大を特徴とし、GPIアンカー型蛋白(GPI-APs)である補体制御因子CD55、CD59が欠損した赤血球が自身の補体による攻撃を受けることで、主徴である溶血性貧血をきたす難治性血液疾患である。