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学会レポートCongress Report

EHA2020 Virtualレポート⑤ Late-breaking Session今年のEHAのLate-Breaking Sessionでは7演題が選ばれた。その中で、再発・難治性ホジキンリンパ腫に対するペムブロリズマブの有効性の検討(#2600)、高齢者急性骨髄性白血病(AML)に対するベネトクラクスの有効性の検討(#2601)、真性多血症に対するロペグインターフェロンと瀉血の有効性の比較(#2602)、再発・難治性多発性骨髄腫に対するカルフィルゾミブとイサツキシマブの併用効果の検討(#2603)、アミロイドーシスに対するダラツムマブの有効性の検討(#2604)の5演題は、新しい治療法に関する臨床試験結果の報告であった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連では2演題が選ばれ、COVID-19による血管内皮傷害で凝固異常が発症(#2605)とCOVID-19により鎌状赤血球症などでリスクが高まる(#2606)であった。
この中から再発・難治性ホジキンリンパ腫に対するペムブロリズマブの効果、AMLへのベネトクラクスの効果、アミロイドーシスに対するダラツムマブの効果、鎌状赤血球症に対するCOVID-19の影響について検討した4演題を紹介する。

ベネトクラクス+アザシチジンが
高齢の未治療AMLのOSを改善 VIALE-A: A Randomized, Double-blind, Placebo-Controlled Study of Venetoclax with Azacitidine vs Azacitidine in Treatment-naïve Patients with Acute Myeloid Leukemia Ineligible for Intensive Chemotherapy

Courtney D. DiNardo(MD Anderson Cancer Center, Houston, Texas, USA)

未治療の急性骨髄性白血病(AML)の高齢患者に対し、BCL-2阻害薬のベネトクラクスとアザシチジンを併用することで、全生存期間(OS)と複合完全寛解(CR+CRi)率が、アザシチジン単独投与に比して有意に改善するとの臨床試験結果が、Late-Breaking Session で報告された(#2601)。