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学会レポートCongress Report

EHA2025レポート⑨ 日本からの演題

全ゲノム解析から明らかになった
小児急性骨髄性白血病の新規ドライバー遺伝子候補 WHOLE-GENOME SEQUENCING OF 431 PATIENTS REVEALS THE CODING AND NONCODING MUTATION LANDSCAPES OF PEDIATRIC ACUTE MYELOID LEUKEMIA (#S122)

三村海渡(国立がん研究センター研究所 がん進展研究分野)

急性骨髄性白血病(AML)では、ゲノム異常の解明により分子生物学的理解が深まり、分子機序に基づく適切な分子診断、治療法の決定や予後予測に基づいたリスク層別化が可能になってきている。成人AMLとは異なる特徴を持つとされる小児AMLについても、ゲノム異常の全容を理解することで、予後の改善や新たな治療開発につながることが期待される。