第64回日本リンパ網内系学会総会レポート②シンポジウム2「Biomarkers and novel therapies for intractable lymphomas」
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫における
precision medicineの可能性と展望
2024.10.17
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)は、すべての非ホジキンリンパ腫(NHL)の病型の中でもっとも発生頻度が高く、リンパ腫全体の30%以上を占める。リンパ節のみならず他のリンパ系臓器に発生することや、他の低悪性度のB細胞性リンパ腫から形質転換することもあるなど、さまざまな病態を示す不均一な疾患群である。R-CHOP療法の登場により予後改善が得られたものの、30~40%の患者は今も治療に抵抗性である。この難治性のリンパ腫の予後をさらに改善していくために必要なことは何か。シンポジウム2「Biomarkers and novel therapies for intractable lymphomas」から、2講演を紹介する。