血液専門医と医療関係者のための情報サイト「ヘマトパセオ」

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諏訪赤十字病院 血液内科長野県 諏訪市

諏訪赤十字病院 血液内科氏 医師1人で外来1,000人/月、入院50人を診る
チーム一体で“断らない診療”を15年間継続
長野県の諏訪湖の畔に建つ諏訪赤十字病院は、2023年に開設100周年を迎えた。病床数455床の基幹病院として、諏訪地域だけでなく、長野県南部の広域医療の中核を担っている。血液内科の常勤医師は1人で、入院患者約50人、月1,000人近い外来患者の診療を受け入れている。医師1人当たりの外来患者数、入院患者数は同病院の診療科の中で群を抜いている。大学病院を凌ぐ診療実績を支えているのが、内山医師の熱意と、思いを共にする看護師、薬剤師らとのチーム体制である。

国立病院機構 四国がんセンター 血液腫瘍内科愛媛県 松山市

国立病院機構 四国がんセンター 血液腫瘍内科氏 一人ひとりを最初から最後まで診る
少人数の医師を多職種のスタッフがサポート
2006年に「国立病院機構四国がんセンター」が松山市堀之内から同市南梅本町に新病院移転したのを機に新設された血液腫瘍内科。以来、医師1〜2人体制のもと、愛媛県の造血器腫瘍の診療拠点の一つとして、その役割を果たしてきた。医師が少数である分、全ての患者について、医師が外来受診から入院治療、退院まで全てを診ることができる。家庭環境やその人の人生の歩みなど、患者についての情報を常に多職種のスタッフと共有し、それを踏まえて患者を見守る診療を実践している。

医療法人 原三信病院福岡県 福岡市

医療法人 原三信病院氏 メンバー一人ひとりがスキルアップ
その積み重ねがチーム力の継続的な向上に
九州でいち早く骨髄移植を開始した原三信病院。1600年(慶長5年)に初代原三信が黒田藩の典医として仕え、その後は「原三信」の名が受け継がれ、1879年(明治12年)に外科病院となった。以来、歴史ある地域の基幹病院として常に時代を先取りしてきた。血液内科では、早くからチームによる医療を実践し、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、医療事務などのメンバーが、対等の立場で患者に責任を持って対応して、それぞれの専門的スキルを上げることでチーム力を向上させてきた。一味違う多職種の連携が特徴だ。

青森県立中央病院青森県 青森市

青森県立中央病院氏 提案型の多職種連携がさらに進化
患者と医師・看護師がコアとなり病歴と病状を共有
本州の最北端、青森県内唯一の骨髄バンク・臍帯血バンク認定施設(成人)として、年間20~30件の同種造血幹細胞移植を施行している青森県立中央病院の血液内科。1999年から行なわれていた「移植カンファレンス」は、その後、構成メンバーを充実させながら2013年には「血液疾患多職種合同カンファレンス」へと進化した。その一方で、多職種合同カンファレンスが徐々に形骸化しつつあることへの反省から、2019年からは患者の病歴や病状を看護師が主体的に把握することを中核に据えた新たな多職種連携の体制を模索している。

国立病院機構 水戸医療センター茨城県 東茨城郡 茨城町

国立病院機構 水戸医療センター氏 茨城県央・県北の血液疾患診療の中核
患者急増に強固なチームワークで対応
明治時代の陸軍病院をルーツとする水戸医療センターは、第三次救急医療施設、ドクターヘリの基地病院、がん診療連携拠点病院の指定を受け、茨城県の県央・県北の基幹病院として地域医療を支えている。同院血液内科は、周辺病院の血液内科の閉鎖・縮小に伴い、近年、患者が急増しているが、多職種のチームワークにより患者の療養生活を見守っている。

大阪府立病院機構 大阪国際がんセンター大阪府 大阪市 中央区

大阪府立病院機構 大阪国際がんセンター氏 新築移転を機に“移植のメッカ”の実力発揮
多職種との連携で良質の医療を提供
2017年に大阪府立成人病センターが、大阪・森之宮から大手前に新築移転し、名称が大阪国際がんセンターに変更された。血液内科の無菌病床は33床に増床となり、成人病センター時代に一時は伸び悩んだ造血幹細胞移植の件数も、移転後は増加に転じた。移植のパイオニアとしての矜持を保ちつつ、さらなる移植の発展を目指す血液内科の取り組みを紹介する。

社会医療法人かりゆし会 ハートライフ病院沖縄県 中頭郡 中城村

社会医療法人かりゆし会 ハートライフ病院氏 沖縄での移植存続をかけ新たに体制整備
多職種連携で「島で治したい」思いに応える
「県内の骨髄バンク移植を途絶えさせない」。そんな思いから、2010年に骨髄バンク認定移植施設となったハートライフ病院は、以来、臍帯血移植など少しずつ移植医療の範囲を拡大してきた。「島で治したい」という県民の思いを酌み、琉球大学とともに沖縄県の造血細胞移植を支える。院内外の多職種と密にコミュニケーションする血液内科の日々の活動を紹介する。

社会医療法人北楡会 札幌北楡病院北海道 札幌市

社会医療法人北楡会 札幌北楡病院氏 「最適なタイミングで最適な治療を」実践
密な院内連携で道内最多の移植を支え続ける
札幌北楡病院血液内科は、道内最多の移植数を誇り、全国でもトップクラスの移植施設である。1985年開院以来「最適なタイミングで最適な治療を」という基本理念が病院スタッフに浸透しており、血液内科でも常に新しい治療をいち早く取り入れてきた。患者数が増え続ける中、一人ひとりをきめ細かく観察し、丁寧に対応する血液内科スタッフの姿を紹介する。

横浜市立市民病院神奈川県 横浜市

横浜市立市民病院氏 臨床と研究を両輪に新しい力を呼び込む
高齢者に対する最適な治療を追究
横浜市立市民病院血液内科は、横浜市の中核施設として神奈川県でトップクラスの診療規模を誇る。2009年には骨髄バンク認定施設および臍帯血バンク認定施設となり、県内の大学病院、県立がんセンターとともに県内の造血幹細胞移植を支えている。慶應義塾大学の関連病院としての知見をベースにしつつ、多くの高齢患者と向き合い、日々の臨床と研究の中で発展を続ける姿を紹介する。